2016年8月12日金曜日

ミャンマー観光地 インレー湖 Inre Lake





シャン高原にあるインレー湖は、南北約22km、東西約12kmの細長い湖で、周囲の景観も合わせ、風光明媚という言葉がぴったりの土地だ。水深が乾期の頃なら2m、雨期の終わりでも6m程度と浅いため、アシをはじめとする水草が繁茂し、浮島を形成している。インレー湖観光の拠点となるニャウンシュエからは、浮草のあいだの水路を船で移動する。広々とした青い湖面に出ると、時折インター族の漁船に出会う。細長い小舟の先端に片足で立ち、もう一方の足で擢を操る独特の漕ぎ方が珍しい。湖の周辺や浮島には彼らインター族の水上村があり、その中の葉巻工房や織物工房などを見学できる。
標高約900mにあるため夏でも冷涼で過ごしやすく、乾期にインレー湖へ行くならセーターなどの防寒具は必携。湖の東西には山々が連なり、トレッキングも楽しめる。

ヤダナマンアウンパヤー (Yadana Man Aung Paya)



ニャウンシュエでは最も古い仏塔で、階段状の独特なフォルムをもつ。博物館にあるリアルな「老いの像」「疾病の像」は、仏陀の四門遊観を表している。

カーペー僧院 (Nag Phe Kyaung)



湖上に建つ木造の僧院で、住みついている猫たちがジャンプし、輪っかをぴょんとくぐるので有名。
本堂にはシャン、チベット、パガン、インワの各スタイルの仏像が数多く祀られており、それらを安置する台座もシャン州や体北部に見られる特徴を備えたもので、数百年の歴史をもっているといわれている。

インディン (Inn Dein)

ファウンドーウーパヤーのあたりからにしへ30分ほどボートで行ったところにインディンがある。言い伝えでは、仏陀の死後200年頃に、聖骨を祀るためにこの地に仏塔が建立されたと言われているが、定かではない。17世紀から18世紀に建てられた1054の現存する仏塔は野ざらしで広がり、その多くは崩れかけている。
インディンの船着場も五日市が開かれるので、日程が合えばこの日に訪れたい。またインディン周辺には、カヤー州から移動してきたパダウン(首長族)の8家族が住んでいたが、いまはインレー湖のお土産物屋で機織りをしながら生活を続けている。

カックー (Kakku)



インレー湖の東の山を超えたところにある遺跡で、2000年9月に外国人旅行者に海王された。もともと12正規にアラウンズィートゥー王がこの周辺に住むパオ族とシャン族の各家庭に一つずつ仏塔を寄進するよう指示したのが始まりとされ、その後16世紀、18世紀の3回にわたって次々と拡張され、最終的には2548を数える膨大な仏塔郡が完成した。各仏塔の大きさの違いは家の財力に、形の違いは部族によるもので、狭いエリアにビルマ様式、シャン様式、パオ様式が混在してびっしりと並んでいる。中央にある白い仏塔は紀元前のアショーカ王の時代に作られたものを整備しており、北の入口にある金色の豚の像はカックーの森を開くのに活躍した豚の精霊を祭っているといわれている。

【出典 地球の歩き方 ミャンマー(ビルマ)】

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